こんにちは。たなか(@tanaka_ricecake)です。
ここ最近、ひたすら好きなお笑い芸人さんの漫才ネタやコントの台本、フリートークを文字にそのまま書き起こししています。
今回はお笑い芸人さんのネタやフリートークを文字起こしして気づいた、フレーズやパターンの技術についての考察 をご紹介します。
日常生活でも使える話術テクニックになっているかと思いますので、興味があればぜひ参考にしてみてください。
もくじ
お笑いネタの書き起こし、なぜ始めたか?
たなか
ざっくばらんに言えば、これがきっかけで文字起こしを始めました。
喋りの機会は山ほどあるので、トーク上手な人からスキルを盗もう
生きていく上で重要なスキルって何かなーって考えた時に、コミュニケーション能力を含めた「喋る能力」ってかなりウェイト占める能力 だなと思います。
- 面接
- 会社でのプレゼン
- 恋人とのおしゃべり
- 友達との雑談
- 式などスピーチする機会
- ご近所の挨拶
- 人に何か教える時
当たり前ですが普通に社会生活を営んでいると、言葉を口にする時間や機会ばかりですよね。
様々なシチュエーションに適切に対応できるトーク能力が高ければ、日々過ごす中でのアドバンテージを得られます。
そこで面白く喋れるように色んな方法を模索中なのですが、その一環ということで、好きなお笑い芸人さんのトークを文字で書き起こすという作業を始めました。
現在は漫才ネタ・コント・フリートークとジャンルを問わず50本くらい文字に起こしています。単純に文量もあるのでタイピング速度もついでに上がらないかなあって期待しつつ現在も継続中です。
トークを書き起こすと、自分にとっての『面白い』がわかってくる
最初は単に面白くなりたいからと始めた文字起こし作業でしたが、続けていくうちに自分の好きな芸人さんやお笑いのタイプもわかってきました。
ジャンル問わず色々なお笑い芸人さんを書き起こしていくなかで、以下の芸人さんたちが比較的ツボで個人的に打率高いです。
- バナナマン
- さまぁ~ず
- 南海キャンディーズ
- 東京03
- 千鳥
- オードリー
- おぎやはぎ
- 島田紳助
この辺りのトークや間、お笑いセンスがめちゃめちゃ好きですね。
バナナマン、南海キャンディーズ、島田紳助辺りは特に書き起こししていました。なぜそんな例えが思いつくんだという驚きばかりです。
こうして箇条書きしつつ傾向をみると、関西のかっちりした漫才より関東よりの、間や空気感で生まれる笑いの方がどちらかというと好きなのかなあということも理解できてきて、自分の好きなユーモアやセンスへの理解もだんだん深まっていくのがわかります。
たなか
以下ではここまでお笑い芸人さんのトークスキルを文字に起こしてきて気づいた事をまとめていきます。
書き起こしでお笑い芸人さんのフレーズやパターンを探る
例えば南海キャンディーズの山里さんがめちゃめちゃ好きで、彼の漫才やバラエティ番組でのフリートークを大量に文字に起こしています。
漫才をいくつか見てからフリートークを聞いてみると結構気付きやすいんですけど、頻出するフレーズが分かってくるんですよ。
所謂テンプレートってやつです。いくつか紹介します。
具体例
「トリッキーな」
- 「しずちゃん、かなりトリッキーな幕開けだけど」
- 「ごめん俺そんなトリッキーな展開ついていけないよ…」
- 「そんなトリッキーなアプローチあるんですね!」
「ぶっとんだ」
- 「趣味が”千切り”って、もうかなりぶっとんだホビーじゃない」
- 「こんなぶっとんだ司会進行でいいのかぁ!?」
- 「初っ端からぶっとんだ下ネタ突っ込んできたのかと思いましたよ」
「シンプルに」
- 「”ブサイク”ってのはもうシンプルに悪口だから」
- 「こうなってくるとあいつ、シンプルに変態ですよね?」
- 「”サバサバ”とかじゃない、これはシンプルに性格が悪いんですよ」
この辺りの形容詞系レパートリーはかなり汎用性高くてフリートークで多く使われがちです。
普通に使っても狙ってる感が薄く、それほど違和感ないかと思うので、初心者が真似してもトークを味付けする技術として取り入れやすそうです。
そのほかにも、やや個性的な頻出フレーズもあって、
地雷原でスキップ
- 「あの野郎よくもまあ俺の地雷原をご陽気にスキップしていきましたよ」
- 「今思えば○○さんの地雷原で、スキップするみたいに喋ってたんですよ」
○○と「戦争」って言葉が一番嫌い
- 「俺はね、女性の「人による」ってのと「戦争」って言葉がこの世で一番嫌いなんですよ」
- 「Twitterの巻き込みリプと、戦争が一番嫌いなんですよ。」
こういった言葉遊び系のフレーズは、もともと漫才用に練られたフレーズのショートバージョンであることが多いです。
先ほどの形容詞系と比べると、ボケる相手との間やテンポに合わせて文字数を減らしたり増やしたりしている分、難易度高めですね。サラッとやらないと狙ってる感も出てしまうため、上級者向けと言えます。
山里さんの凄さは洗練されたフレーズの手数もさることながら、それを”必要なタイミングでいつでもツッコめる”くらい咀嚼している点にあると思います。
適切な表現か分かりませんが、「秀才」タイプだなと。
場数踏んでフレーズは磨かれ、パターンも増えていくからずっと面白いし、どんなシチュエーションにも柔軟に対応できる。
土台がしっかりしているため、雛壇でも司会でも漫談でも漫才でも打率高いなって印象です。まさにオールラウンダー。
まあその辺はお笑い芸人評論については有識者の方にお任せし、この記事では割愛します。
とにかく今回の記事で言いたいのは、お笑いを普通に聞いているよりも文字に起こすことで、なぜ「面白いか」がより理解できる ということ。
たなか
となんとなく漫然と聞いていたツッコミフレーズも、文字に起こしてみると
たなか
今のフレーズ、あの漫才で言ってたツッコミの短いバージョンだ
とかというのがクリアに見えてきました。
素人でもすぐ丸パクリできるフレーズもあれば、逆に普通の会話だとくどくなるかなあなど、線引きもされていくわけですね。
お笑い芸人のネタやトークを書き起こして気づいたフレーズとパターンの考察 まとめ
上手なトークは聞くだけでなく、文字起こししてみると、詳細な技術が理解しやすい。
もしトーク力を上げたい、面白く喋れるようになりたい、という方はぜひ真似したい人のお喋りをそのまま文字に起こしてみてください。
お笑い芸人さんに限らず、世の中トークの上手な人はたくさんいるので、参考にしたい人を見つけて徹底的に見える化してみましょう。
今回のような文字起こし作業はやってみると結構面白くて、学べる事が多いのです。わたしも継続してどんどん書き起こし、喋りのパターンを増やしていこうと思います。
たなか
ブログもプログラミングもなんでもそうですが、最初はやはり丸パクリしていくと効率いいと思います。
とりあえずそのまま吸収して、あとで分別したり装飾したりすればよいので、しばらくはプロの喋りやフレーズをゴクゴク飲み干して少しずつ自分のものにできればいいなと思います。
今回はここまで。